日本ペイター協会 The Walter Pater Society of Japan
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会長挨拶
会長挨拶  上村 仁司
この度当協会の会長をつとめさせていただくこととなりました。どうぞよろしくお願いします。

私は学部ではフランス文学を学びました。卒論はリラダンでした。卒論を書き進めていく中で、世紀末運動をたどっていくとペイターと出会いました。『ルネサンス』を手に取り、目次をみると、有名なルネサンスの巨匠の名前が並んでいました。しかし、聞いたことのない名前もいくつかありました。ロッビア、ピコ、ヴィンケルマン。ペイターについてもっと知りたいと思い次に『マリウス』を読みました。言及されている多くの古典作家が私にとってはほぼ未知の名前でした。私にとってペイターは、複雑で豊かなヨーロッパの文化と歴史への導き手となりました。それまでただやみくもに本を読んでいた私は、はじめてヨーロッパの知的歴史を総合的に捉えてみたい、という気持ちになったのです。

当協会に仲間入りをさせていただき、各会員がそれぞれの角度からペイターを研究していることを知りました。会員それぞれが「私にとってのペイター」を持っているのだと思います。会員のほとんどは大学の教員ではありますが、ペイターに少しでも関心のある方は、どのような立場でも構いませんので当協会に参加していただければ幸いです。ペイターが刺激してくれる知的好奇心は確かに生きるよすがになり得ると思います。